催事で出会う方々のお言葉

前回、「この続きはまた」、とか書いておきながら、また一ヶ月が経ちました。

というわけで。。

また一つの催事が終わりました☆

最終日である昨日の朝は、起きてまどろんでいるときに、売り手の人たちの声が、ずっと頭に響いていました。まるでドリブル練習を一日中した後のバスケットマンのように。。。

なにはともあれ、良い出会いもいっぱいありました☆

心のあるお客さん。

手作りのものの、良さを分かる方。

ご自分の感性に正直に、好きなものは好きというお客さん。「いままで娘と一緒に来て一杯買ったけど、気に入ったって娘が言ったのは前に一つと、ここだけ」とかね。黄色の霞の帯を買ってくださいました。

じっくり二人きりで話していくと、最初はうちとけてくれなかったものが、だんだん氷解して、仲良くなれたお客さん。猫の紬を買ってくださいました。

今まで店頭やインターネット等で着物を見ていて、どうもしっくり来なかったらしいけど、「はじめて自分の中の『着物』に出会えた」と言ってくれてお客さん。総風彩の青を買ってくださいました。

「またあおうねーっ」って言って、龍の紬を買ってくださったオンリーONEを地
で行く方も。
いきなりたまたま店頭に来て、そのままうちと出会い、お金も厳しかったりするけど意気投合して僕の処女作である猫の小紋を買ってくださったお客さんも。

「この着物を見て、洋平さんの顔を思い出します」と言ってくれはった犬の紬を着てくれはるお客さん。

今回残念ながらお金の面で買えなかったけど、

「もっと早くに会っていれば絶対こっち買ったのに」

「この間買ったやつキャンセルしてよ 一真工房の着物買いたいから」

なんて言ってくださるお客さん。

またお会いしたいです、ほんとに。着姿を見てみたい。

また、そういった場を与えてくださったお店の方々に、心より御礼申し上げます。素敵な店員さんたちとも出会えました。またお会いしたいです。これからもうちをよろしくお願いします☆

後は心無い方もいましたけどね(笑)どこでもそうです。

金勘定の計算高すぎて、人情を忘れている人。モデルであろうとなんであろうと、着物を着てつんと気取って、見かけばかりで中身の付いてこない人。これまた人の気持ちを害することを言っても気付かない。

僕は「どんなタイプの人とも仲良くなるよね」とよく言われます。人が好きなんです。だってみんな色々でワクワクするじゃないですか☆でも、義理人情は一番大切なことやと思ってます。

いつも思います。

「着物を着るすべての方が、自分の本当に着たいものを着れますように。見つけられますように。」

どうせ着るなら自分だけのものを。だって高いものですよ。すぐ真似して作れるもの着たくないですよ僕なら。

ずっと伝えていけるものを。良いものやから、子供や孫まで着れるんです。自分のためだけじゃない。本物の職人が作った、本物の魂を感じるものをどうか見極めてください。

ずっと愛して、たんすの肥やしじゃなく着るものを。本当に気に入ってないと、着ませんよ実際は。だって洋服ですらそうじゃないですか。

それをみなさんが選んでくださるなら、それがうちの着物じゃなくたって良い。そう思っています。

日本一のぼかしと、活き活きした柄と、本物の運筆画の御着物が好きなら、うちしかないけど。

(笑)

関連記事

LEXUSに京都代表に選ばれた匠のいる工房

PAGE TOP