鎌倉のお店で偽物を買わされかける話

こんにちは、お久しぶりです!!
今日は、ちょっと真面目な日記になりそうです。(失礼な、いつも、真面目です。)

昨日、携帯がついに壊れたもので、買い換えました。

先日もお世話になったお店だったのですが、さすがですね、様々な携帯会社を扱っているのにも関わらず、きちんと、こちらのかなり変則的な内容の質問にも答えて頂きました。

やはり、それが物の売買において、当たり前のことでしょう。

いきなりですが、先日、僕の友人が、鎌倉の路面店の着物屋で、結城紬のバッタものを掴まされかけました。

自称、百貨店勤続30年のおばちゃんとかいるらしいです。

内容的には、一着目に羽織った結城紬を気に入った友人に対して、二着目に羽織ったものに対しても、「西陣 紬」と書いてあるにも関わらず、「結城紬」と呼称して売りつけた、という内容です。

家に帰ってから、証紙等を見ても、どこにも結城紬の文字が入っていないし、結城紬にしては安すぎる気がした(8万円)ので、僕に連絡が来たというわけです。

僕も、少し調べてみました。

結城紬は、まず、現代のものだと、証紙が付きます。これも、織方によって変わりますが、とりあえず、付きます。

では、付いてないものが全て偽者かというと、そういうことはありません。

むかしのものですと、生地に、「結城紬」と織り込んであるはずです。

そのどちらもない場合。
この辺りから怪しくなってきます。
けれど、それでも完全に黒だとは言えません。

ですが、このあたりになってくると、売っている店の側でも、結城紬と断定することが出来ないはずです。
分かるのは、実際に織っている方でしょう。
そういうもので気に入ったときは、結城紬であることにこだわらないか、産地へ送って調べてもらうかした方が良いでしょう。

きちっとした会社は、そういったクレームに敏感ですから、普通こんな大胆な嘘はつかないでしょうから、まずはご安心を。
ただ、僕の言いたいのは、消費者の側にも、判断する「目」を持ってもらいたいって事です。

それは、全然難しいことじゃありません。
もし難しかったら、うちに見せてください。

結城紬は、過去に、西陣でも織っていたようです。

「結城紬クラブ」だかなんだか、そんな名前の集団もいたようで、いわゆる、西陣で織ったものを、結城と偽って売って、大問題になったそうです。

情けない過去です。

そして、情けない人間の習性です。

良く分からない人間に、まがい物を売りつけるという。

ですから、結城紬だけでなく、着物を買うときは、お気をつけ下さい。

そんなに難しいことじゃありません。証紙を確認するだけです。

結果、勿論返品出来ました。

ただ、電話3回、最後は、店に行く、と、かなり手間取ったみたいです。

途中の言い訳は、「これは間違いなく結城紬だ。証紙が違うのは、説明不足でした。」

最後の言い訳は、「どうやら、結城織のもので、結城では織っていないけど、、わたしは間違っていない。説明不足でした」

ということです。

お笑いですね、完全に詐欺でしょう。

一発やりこめたろうかとも思いましたが、本人たちにその気がないようなので、まあ我慢しました。

とりあえず皆様、鎌倉のそういう名前のお店には、けして行かないで下さいませ。

まったく、友人も、8万も出すなら、うちでオーダーメイドしちゃるのに。。と思いました。

あと、もう一つ。僕が昨日、付き添った激安の着物屋さんで体験したこと。

あるお着物を見ていて、それには、「手挿し紅型」と書いてありました。

店員さんは良い方で、「これは紅型と書いてありますが、実際は、沖縄で無く、京都で染めた紅型風のものだと思います。」
うーん、正直者です。やはり、正しいことを伝えないと。

だって、紅型特有の、花なら花の縁取りを濃くする「隈取」という技術とか、全然入ってないんですから。仮に、沖縄のものだとしても、かなり未熟かと思います。
でも、着物本体には、特にそんなことは書いてない。

ここは、きちんとした着物屋さんだから、ちゃんと教えてくれましたが、もし、お土産やさんのような店で
そういった地方の特産品をお買い上げになり、少しでも怪しいとおもったなら、お買い上げの後ででも、
軽く調べることも大切でしょうね。
すぐに調べられることですから。
最低限のことが守られていて、ご自分が気に入ってらっしゃったら、それが全てだと思います。

なんだか、こんな話をここに書くのは、不安をあおることのようかも知れません。

けれど、うちと出会ってくださって、うちを愛でてくださっているみなさんに、いくら「激安着物」みたいな買い物でも、気持ちの悪い思いをして欲しくないのです。

激安が悪いわけではありません。良いものが激安になる場合も、流通によっては有り得ます。

ひとまず、今回は、こんなお話でした。

それでは、また!!

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