『銀魂』銀さんの着物①『生地選びと図案』

さて、絶賛放映中の『銀魂』ですが、今、主人公の銀さんの着物を染めています。
前四部作で、着物創りを載せていきます!!
手っ取り早く全貌をご覧になりたい方は、こちらのムービーをどうぞ☆
テーマ
僕がするのは、
「漫画やアニメを本当に好きな着物作家が
- 最高の正絹生地を用いて、
- 本物の着物の理論を用いて、
- 最高の染をほどこした、
- 現実本当に美しい着物を染めること。」
図案
目に見える着物の工程の最初として、図案を創るということがあります。
図案、というのは、着物と同じ大きさの紙に、下描きを描いていきます。
身長に対して、柄の高さは勿論のこと、この時点で、ほぼ、色のイメージが付いていないといけません。
色の加減で、図案は変わるべきだからです。
さらに難しいのは、銀さんの着物は、裾一面に広がる模様なので、通常は女ものの図案になるということ。
それを承知で染める場合、色々なことを気にしないといけないのですね。
そして、出来上がった図案はこちら☆☆
伝統柄である観世流水をアレンジし、銀さんの着物にある蕨のような上向きのぐるぐるも意識して、図案を考え出しています。
生地
そもそも、なのですが、着物は洋服とは違って、一反の反物から創られます。
この一反の中に、袖になる部分もあれば、身頃(胴体)になる部分もあり、というものです。
今回も、僕が着用しますので、通常の市場にはあまりない、1尺1寸巾の大きな生地を、
京都の最も上質な生地問屋の一つ、「伊と幸」さんの生地を使うことにしました。
次回は、染の過程へ☆
元漫画家の着物作家が本気で染めた『銀魂』銀さんの着物創り②
元漫画家の着物作家が本気で染めた『銀魂』の着物③風彩染での表現
着物作家が『銀魂』銀さんの着物を本気で染めた④ついに全貌と着姿!!