一真工房は、150年の歴史と言われています。
というのも、もともと職人の家系です。名前も世襲制ではありません。工房の名前も代ごとに違います。私、四代目の洋平も、「それでは勿体ない」と思い、「四代目」と名乗りましたので、実は父世代は驚いていました。もしかしたら、もっと昔から染に携わっていたのかもしれない。でも、それも分からないんですね。

代々の作風も随分変わっていきます。三代目に当たる世代は、多くの親戚も皆着物を染めていて、特に一真工房は、今ではまず見られない超大作「細密友禅」が特徴となります。

