色々なことがありすぎて、何から書けば良いのやら。
まずは、この一ヵ月半の催事の旅から。
さまざまな出会いがありました。
よいことも、悪いことも一杯見ることになりました。
でも確信したことは一つ。
今、大切なことは、「心」。
一人一人に対する心です。
商売の世界、バカを見ることもあります。無くした人に、利用されることもある。
けど、それは要領を得れば良いことで、
やっぱり真っ直ぐな気持ちは無くしちゃいかんです。
少しずつ書いていきたいですが、まずは、このブログを楽しみにしてくださっている方へ。
今回、一真工房に、そして、加藤洋平に出会ってくださって本当に有難うございます!!
まずは一つ目へ。
ほんまにすばらしい店員さんに恵まれました。
その方々には、それぞれ、催事中に絵を描かせていただきました。
全力投球の、精一杯のものを。
出会いにほんまに感謝です。
次。
ここでは一悶着あり。大人の汚さをみました(笑)
けど、ここでも、店員さんに恵まれました。心から感謝しています。
また次。
お客様に、気持ちの良い方が多かった。
いくつものドラマがあります。
みんな書きたい所ですが、まずは一人。
四日の催事の二日め、帰り際にふとうちの着物を見てくれた方。
お金が無いし、時間もない。でも見たい。でも、残りの二日は、仕事で大分へ。
四日め、僕は嫌なものを見ました。
それは、お客様に、以前買っていただいたものと似たようなものを買わせた店員の姿です。
その後に、そのお客様は、僕がゆっくり商談して、うちの小紋もお買い上げくださいました。けど、僕は気持ちよくなかった。
ほかに決まっていたものは100万円分。けど、そのうちの訪問着は、以前買ったのと似てるというのですから。
僕は結果的には、ひっくり返しませんでした。ひっくり返すというのは、先に決まっているものをやめさせるということです。
でも僕は後悔しました。そして、「正直な商売」や「お客様の一番欲しいものを着ていただく」ということは、妄想にすら思えてきました。
そして、最終日の片づけが始まったのです。僕の腹は、どうもモヤモヤしていました。
そんなときです。
そこに、何と二日前、うちを帰り際見てくれた、あのお客様が大分から来てくれたのです!!
ぼくは、みんなが片づけしているのを無視して、ゆっくりゆっくりと、その方のペースで、片付け途中の着物をひっくり返して説明しました。
その方の店員さんもいません。なぜなら、その方がお金に余裕が無いことを知っているからです。
着付けをしました。似合うのをもう一枚。比べてもう一枚。
店の方たちの「片づけ中になにやってんだ、そんな売れない客に」という空気が伝わってきました。
でも僕は、その方に着て欲しかった。なぜなら、その方には、「本物」を見抜く目と、何より「人情」があったからです。
結果。
お買い上げくださいました。小売価格ですから、238000円の小紋です。
彼女が言ってくれた一言で、僕は救われました。
「わたしを客としてでなく、「人」として扱ってくれたのが嬉しかった」と。
勿論、決まる頃には店員さんいたし、親父が最後に喋ってくれたおかげもあります。
でも、僕は、何よりあのときの僕が欲しかった言葉と、結果を頂いたんです。
さっきの話の店員も、「よく決めたね!!」と驚いていました。
大切なこと、忘れそうになったら、必ず思い出します。
さらに次。
この会場は、最高でした。
すごく公平で、正直な販売。天国でした。
一真工房も、他の企画と対等の立場で、今回の催事で初めて売れたので、
うちのを持って帰ってくださる方も多くいらっしゃいます。
あえて一人を言えば、僕と前世は夫婦やったんちゃうかって言ってくれはった方。おもしろい、そして、大切なことを芯に持っていらっしゃる方でした。また会いたいなあ。
「洋平さんの創ったものが欲しい。」そういって、持って帰ってくれました。
他にも、たくさん、良い方と出会えました。
そしてまた次。
ここでは、お客様にほんと、ええ方が多かったです。
ここでも嫌なものを見ました。朝になったら、うちのコーナーが勝手に狭いトコに移動されてるとか。
あいさつなしに。おかげで朝の二時間は、その後始末です。
大人が聞いて呆れるわ。バカが権力ある会場は大変なんです。何とかしなきゃと思ってます。
うちに来たお客さまがいってくれました。
「ここの着物だけレベルが違うんだから、こういう良いものは、もっとどでかくバーンとスペース取らなきゃダメよ!!あっちの変なのは、もっと隅でいいのよ!!」
って。
この方は過激でしたが、表現違えど、同じことを言ってくださるお客様はほかに何組もいたんです。
ああ、哀れ、知らぬは売り子ばかりぞと。
お客様の方が、見る目があるんです。
この辺のことも、これからの僕の行動の原動力になります。正直悔しかった。
お客様に、珍しく、特注を承りました。
二件。僕は初めてです。
でも、お二人とも、すごく良い方。
一人は、うちの風煌という着物の生地を、別のものにしてくれと。
色は違いますが、これです。
もう一人の方は、飼っていた猫を胸に描いて欲しいと。
結城紬で、犬のがありますが、地色は薄ピンク、その猫バージョンと。
ほんまに猫好きで、販売中に涙をながさはったんです。うーん、すばらしい。(この方は、後日うちにいらしてくださり、この時の出逢いが大きいと仰いました。)
そして、ウサギの水玉を気に入ってくださった方。
この方も、凄い良い方。
なんか、ほんとに良い方多いんです、鹿児島。
そして久しぶりに再会できたお客様。
もう、ほんまにほんまに嬉しかった。
今回は、ご家族でお目見え。もう、一家凄い良い感じ。
大好きです。
このあと、北海道にも行き、そこでもまたいろんな良い出会いがありました。
ご飯の時間なんで、この続きは、また。