2011年3月21日、年に一度の手描友禅作品展が行われました。
お蔭様で、今回も、「京都商工会議所会頭賞」を受賞いたしました。


細密訪問着『郷愁』

「 春を待つ、埼玉の浦和から、いわき市の郊外を旅する。
かなたに、つくば山、山嶺が座し、
早朝の静けさの中に、田園風景が広がる。
柔らかな、静寂(しじま)が、あたりをおおい、さわやかな風が走る。
野道に、二匹の犬がたわむれているのを、
ふと、目にする。
大自然の中に、不思議と、その、光景が溶け込んでいることを
面白く思う。
おだやかで、広大な大自然を、一幅の絵として
早春への足早な季節の移ろいを、絵柄に染める。 」
まだ春には遠い野の風情を描いた作品です。
あまり呉服屋さんに持っていかない細密画の一つです。
ご縁のある方は、工房で、ご覧くださいませ。
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