随分と、本当にご無沙汰しております。
皆様、お元気でしょうか??
今月は、一真は九州、けいこは中国地方に北海道、僕は鳥取と北海道という、各地を相変わらず廻っております。
そんな中、知り合える全ての方と、心通じれる訳ではありません。
理想はそうしたいのですが。
そんな中、このブログまで辿り着いて下さった方、ありがとうございます!!
久しぶりですので、少し、たくさん書こうと思います。
といっても、とてもたくさんのことがあったので、何がなにやら(笑)
やはり、ブログは頻繁に更新しなくてはいけませんね。
先日、大掃除ついでに、枠場を張り替えました。
工房体験イベントに来てくださった方はご存知かもしれませんが、
奥に見えるのが「枠場」
筒状のものは、くるくる廻る「太鼓」といいます。
13メートルの着物生地をぐるぐると張って、
こういう風に
染めるのはおなじみ。。ですかね??
これの組み立て。
すべて、自分たちでやります。
大工さんには任せられません。
実際任したことがあるのですが、どうなったかというと、
生地を送るたびに、太鼓の脇に寄っていって、
この部分が柱につかえて、
生地を動かせなくなってしまいます。
これを防ぐには、左右の柱の、5段ずつある太鼓の位置を、きっちり、平行にすること。
5ミリずれても、スムーズにはいきません。
古い工房の床はいがんでいるので、
これも慎重に測ります。
実際に生地を張って、スムーズにいくか試験して、
いかないと、また太鼓を外してやり直し。
でも、きっちりやったので、1段のずれと、1回の手直しで、何周まわしても回り続ける枠場に生まれ変わりました!!
快感。。。
知られることの無い、大掃除の工房の一コマです。
先日の工房体験の後、「風を染める見学会」を行いました。
ちょっとその様子は、こちらのお客様のブログに書いてくださってますので、ご拝借を✩
わかりやすい。。(笑)
http://hinohino.blog19.fc2.com/blog-category-4.html
東京で、300人ほど集まる、マスコミ関係の方のパーティーに呼んでいただき、京都から着物で参りました。
着物の力はすごいです。すぐに会話を始められる。
電車乗っても、みんな優しいです。
でも、麻布の交差点で強風にあおられて、スカートみたいにはだけました(笑)
着物を着るなら、やはり京都はお勧めです。
優しく微笑んでくれたり、外国の方が「Woh☆☆」って言ってくれたり、
ただ街を歩くだけでも楽しい。
京都にいらっしゃる際は、ぜひ着物を送ってください。
先日から、少しずつ、イベントが企画されつつあるようです。
着物のイベントですが、写真家の方とコラボレーションしたもので、
詳細はまだ言えませんが。。
着物のよさが伝わる為に、堅苦しくない楽しいイベントを。
けど、着物の良さが伝わるイベントになるように注意しないと、
余り意味の無いものになるかと思います。
良い足場になってほしいな。
あと、みやこメッセとかで、着付け無料で教えられるようにならないですかねえ??
これは商売じゃなくて。国からの助成金で。
お金取ったら、とたんにつまらなくなる。
お金の事しか考えていない連中が、今の着物程度を作ってきた部分もある。
もう、そういうせせこましいことを考えている時代は終わりにしなきゃ。
無料で着付けてくれたり。
いろいろなことを教えてくれる。もちろん、それだけじゃありません。
ひとつひとつやっていくことで、今のレンタル着物でストップしている中途半端なものが、解消される手がかりにもなるでしょう。
そうなるように、働きかけていきたいと思います。
やらなきゃいけないことは、山ほどあるので、自分ひとりでは全く進みません。
先日、友人が着物を買ってくれることになりました。
アリスが好きなアリサちゃん。
その自己紹介通り、とってもアリスの着物が似合う彼女。
「人とは違うものが着たいんです」
その言葉の通り、個性的な一着。
ただし、あくまできちんとお着物の美しさを感じる一枚に。
この人、若干23歳。
凄い偉いと思いません?勿論値段的なことは相当お安くはしてますが、分割払いとはいえ、帯と着物で20数万円。
でも、それだけ自分に帰ってくる物があることを、彼女は知っているんですね。
僕も、個人的には、あまりお金使いません。
旅行代以外で、4万円以上使ったことありません。
それでも、「コレ!!」っていうものは、別です。
最近僕は、清水の舞台から飛び降りるつもりで絵を注文しましたが。。それでも10万円。
ただ、僕は思います。
「着物は、絵を持ちながら、旅をするようなもの。
ましてその絵は、ただの絵じゃなく、
自分を最高に輝かせてくれるもの。」
それになら、お金を使う価値があると思います。
彼女が、御着物ライフを楽しめるように。
お手伝いしていくつもりです。
お出かけイベントや、問屋から小物を手に入れたり。
「知識や感性」
最近、自分の能力に対して、考えることがあります。
さて、美しいって、何なんでしょう。
絵ではなく、自分のことです。
いや、顔のことではなくて(笑)
職人としての美しさって、なんでしょうか??
自分は、わりと考えて考えて、突き詰めたものを創りたくなるほうです。
ただ、風彩は、風であるが故に、無形で、果てがない。
それがまた面白い。ずっと挑戦を続けなければならないものでないと、飽きてしまいます、今の僕の性格のままでいくと(笑)
でも、風彩に限らず、美しい職人の姿、みたいなのが自分の中にあって、
それは、とても綺麗なんです。
それになっている瞬間は、確かにあるでしょう。けど、シュンパツ的なものだけじゃない。
貫く。ということ。
それを本当に持てるかが、一つの要だとは思いますが。。
嘘をつけば、自分にだけはばれている。
「最高の自己満足のできるもの」を創れる様に、心がけています。
それでも足りなかったときに、せめて心を恥じずに済むように。
高みを目指して。
高みに立っている人に、対等に見てもらえるように。
少し遅れましたが、そして、少し早いですが、
特別な技法はありませんが、
手を抜くところの無い、
感じたものから連想し、
好きな人に見せることを前提に描いた、
今の僕の全力の絵です。
今年もお世話になりました。
来年は、もっともっと、濃い関係になれますように✩✩
洋平