出逢うことこそ着物。

皆様、ご無沙汰しております。また、初めましての方、よろしくお願いいたします。

一真工房四代目、洋平です☆

25歳、最年少の着物作家と言っていた頃から、未だに最年少かもしれませんが、32歳になりました。

 

 

2014年2月より、こちらのホームページを、どんどんと、グレードアップさせていくつもりです!!

なにとぞ、よろしくお願いいたします。

 

先日、洋平、考えました。

ある、大切な人をなくしてしまったからです。

 

なぜ、着物作家なのか。なぜ、着物でなくてはならないのか。

 

どうしても、着物なのか。

 

考えて、考えて、考え抜いて。。

かつては、色々なことがありました。

 

デビュー前、親の代わりに行った催事場で、そこの会場責任者に、「どうして加藤一真が来なくて、若造が来るんだ、儂を舐めてるのか」と、さんざんいじめられ、一真工房にお客様を全く連れてこない、などという事件もありました。

それは、日本一の年商の呉服屋ですが、かつては一真工房を日の本一の工房として散々持ち上げた呉服屋。

「自分の染は、自分の手で守らなくてはいけない。」

 

そう感じ、屈辱と、その中でも、手を差し伸べてくれた店員さんの優しさに、たった一枚でも、と、隠れて振袖をお客様にお勧めくださった店員さん方の優しさと嬉しさに。。

会場の外で号泣したのを覚えています。

この着物に、似ている振袖でした。

 

 

また、ある会場では、どうしても一真工房の着物が見たい、と、会場に二度も足を運んでくださったお客様がいらっしゃいました。二度とも閉館後で、着物は段ボールの中。会場は、畳を上げて、元のフロアに。

 

僕は、段ボールから着物を引っ張り出し、一枚一枚お見せしました。

 

着物屋というのは、必ずお客様一人一人に担当が付きます。

なのに、その時は、僕とお客様二人きり。

 

畳は、陸の孤島のように、二枚だけ残されました。

そんなとき、店員が、耳打ちに来ました。

 

「この人は、買っても、3万円くらいのものです。時間を使っても無駄なので、切り上げてください。」と。

 

勿論無視です。覚えたての着付けで、一反の着物を、30分もかけて、着つけました。

いっぱい話して。一生懸命汗かいて下手なりに。

 

着付け終わって、すごく感動してくれて。。

その方は言われました。

「私、今までここで、大してほしくもない着物を勧められるままに、何着も買ってきました。

まるで、お金そのもののような扱いを。

でも、今日は、初めて人間扱いされた気がしました。

私、これ、頂きたいです。」

 

その反物は、30万円するものでした。

 

この方とは、今も、厚く友情のようなものが続いています。

とっても情に厚く、感動したらすぐ泣いちゃう方。

「正しいと信じたことは、必ず報われる。」

それを、信じさせてくださいました。

 

今、あの頃より、経験も、何もかも積んでいたって、色々あります。

けど、今は、「絶対に大丈夫。そして、必ず大丈夫じゃなきゃいけない。」というさらなる気持ちになって、僕の中に根を下ろしています。

 

 

それから、いくつもの、感動がありました。

 

いつも、いつも、お客様と、物凄く仲良くなれるわけじゃありません。

けど、確実に、とびきり、大切な方々が増えています。

「なぜ、着物を染めるのか。この世界に身を置くのか。」

 

 

 

その答え。

残ったものは、今まで僕と出逢い、本当に感動してくださったり、人生においてのほんの少しの時間でも、ちゃんと、人としての感動を分かち合えた皆様。

 

皆様の笑顔やエール、僕の作品や、お逢いできることを楽しみにしていてくださるお気持ち。

 

そういうものが残りました。

 

 

さて、新しいホームページですが、原点回帰です。

これからますます面白い展開にしていきます。まだオフレコのものもたくさんあります。

 

皆様、目を離さないでくださいね。面白いもの、皆様と分かち合いたいのでね。

 

これからも、よろしくお願いいたします。


 


 




 


 


 




 


 



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