皆様、いかがお過ごしでしょうか??
各地で色んな風が起こるのを見つめる日々ですが、
3月1日、「徹子の部屋」にて、服部真湖さんが、一真工房の御着物を着て、出てくださいました。
その時のお着物が、この作品です。
30色使えば大作と言われる友禅の中でも、180色使ったもの。
「剣先」という胸元の部分は、柄を描くのも避けられるほど、柄合わせが難しい場所を、さも当たり前に、しかも、ぼかしの技法で繋がるように描いた、驚天動地の技量。
濡らしてしまえば、キリの良いところまで終われないのが風彩染の濡らして染める手法のため、休憩ができず、完成後内臓疾患で倒れた師匠の話。
どれをとっても、ここにしかない逸品です。
『美日本』
この作品は、完成時チェーン全国一位の呉服屋さんにて、
「染の技法、ここに極まれり」というキャッチフレーズのもと、「極み」
という名前を付けて、展示されたものでした。
ただ、着物の世界など、小さなものです。一般の方の目に触れる機会を作りたかったときに、
急に会いたくなって、連絡してすぐに会いに行った服部真湖さんから、数日のうちに、「徹子の部屋」のお話を頂いたのです。縁とは、不思議なものですね。
真湖さん、本当に、綺麗でしょ。
輝きすぎて、こちらの心が舞います。
服部真湖さんは、以前から何度かこのブログ上でもご紹介いたしましたし、僕のことも書いてくださっていますが、
カネボウでモデルデビューして、現在は芸能活動もされつつ、日本舞踊の名取さんでもあり、太陽のようなパワーと明るさ、キュートさと、スカッとした風をお持ちです。
世界に発信し、様々な文化的な活動もしている方で、芸能人にとんと疎い洋平も、個人的に、ファンになりました。
近ければ、自分も習いに行きたい素敵なお稽古場です。真湖さんのお母様も、また素敵☆
一年半前から、交友があったのですが、実りました。
本当に、応援してくれようとする気持ちが、収録からは伝わってきました。
写真に緊張する僕を、自然に笑わせようとしてくれる真湖さん。
本当に、感謝です。
帯と小物は、洋平コーディネートです。
風彩染独特の『花霞』という帯です。
この帯は、真湖さんにさし上げましたが、また近いものを染めてあります。
ブログでも、良く付けてくださっている様子が上がってきます☆
風彩は、織帯や、型物、一般的な手描きと違い、揃えようとしても同じものは出来ません。特に出来ないのが、この霞のタイプの風ですね。
「果てが無い染め」と、師匠は言っています。
毎回、全力を尽くして美しいものを染め、毎回良いなと思う、前回とは違う風を染める。
そんな染め方なのです。
この帯の美しさを好まれる方は、やはり、ほかに見たことのない、華やかさと上品さと仰って頂けます。
派手すぎてもいけないし、ただのぼかしでもいけない。
本来ならば、洒落もののイメージの真湖さんでしたが、この着物の持つ輝きを、見事に着こなしてくださいました。
偉そうな物言いになりますが、このお着物は、「色白だから」、とか、「綺麗な方だから」、とかいう要素で決まらない力が特に強かったです。
「風」とは、「心」のことなんです。
本当に、素敵な方々です。