
風を染めるってどういうことか?小難しいお話。
風というテーマぼかし染めと日本人
ぼかし染めとは
古典であること
1200年続くのが、ぼかし染めです。最古のものは正倉院にあります。平安時代に生まれた『源氏物語』などに表現される「あさぼらけ」のような、はんなりした雰囲気を具現化するには、ぼかし染めは欠かせません。お茶席では、ぼかし染めが最上と言われた時代もあり、裾のぼかしを「すそご」、全体のぼかしを「むらご」と言ったようです。
着物の技法も様々ありますが、金彩にしろ、ロウケツにしろ、絞りにしろ、「ぼかし」を無視した作品に、情緒や優しさを感じることは難しいように思います。
日本人に染みついたもの
言葉遣い一つも、何もかもはっきりモノ申す言い方を我々はしません。どこか、「ぼかす」わけです。それは、日本人の自然と一体の建築や、寺でも神社でも同時に受け入れる曖昧さなどとも繋がることかと思います。日本人の心のふるさとが、この「ぼかし染」なのだと思います。
古典であること
1200年続くのが、ぼかし染めです。最古のものは正倉院にあります。平安時代に生まれた『源氏物語』などに表現される「あさぼらけ」のような、はんなりした雰囲気を具現化するには、ぼかし染めは欠かせません。お茶席では、ぼかし染めが最上と言われた時代もあり、裾のぼかしを「すそご」、全体のぼかしを「むらご」と言ったようです。
着物の技法も様々ありますが、金彩にしろ、ロウケツにしろ、絞りにしろ、「ぼかし」を無視した作品に、情緒や優しさを感じることは難しいように思います。
日本人に染みついたもの
言葉遣い一つも、何もかもはっきりモノ申す言い方を我々はしません。どこか、「ぼかす」わけです。それは、日本人の自然と一体の建築や、寺でも神社でも同時に受け入れる曖昧さなどとも繋がることかと思います。日本人の心のふるさとが、この「ぼかし染」なのだと思います。