この日のお着物は、特別なものになったそうです。着て頂くことになるお着物は僕がコーディネートしました。
作品のタイトルは、『胡蝶の夢』と申します。
実は、お父上の一年目の命日に大好きな京都を着物で歩けないかと言うのが始まりだったそうです。
この日は石山寺まで足を延ばされ、お寺の方にも着物を褒められたそう。そして、なにより、「まるで父と一緒に旅をしているような気持になれた」と仰って頂きました。というのも、理由があったのです。
実は、こんなことがあった、とお話くださいました。
この日よりずっと前、お父上のことについては随分落ち込まれていたらしく、とある機会にカードを引かれたそうです。
自分の生きる道や悩みを、カードをきっかけに説いてもらおうというものです。そして、引かれたカード。
そのタイトルが、『胡蝶の夢』だったそうです。
僕は勿論、そんなことは存じ上げません。
この日は、不思議なことがたくさんあったそうです。
本当に、本当に感動したとお手紙も頂きました。不思議なこともあるものですね。