フジテレビ『やんごとなき一族』
いよいよ佐都と健太の戦いも、ひと段落へ。
きっと、シンデレラの戦いは、一生続くのだと思います。
そう、人生は、奮闘の繰り返しだと思います。
原作とは違うラストですが、また映画化してもらいたいですね。
最終回のお着物の裏話☆
佐都の着物姿、それがとても力強く、洗練された洒脱なものであること。それは、佐都自身の成長を意味しています。
そして。。お気づき頂けましたでしょうか?
あのお着物が、先日アップした、こやまゆかり先生のものだということを。。!!!
『やんごとなき一族』原作者こやまゆかり先生のお着物 | 風彩染一真工房 (kazewosomeru.com)
こやまゆかり先生のご趣味を伺いながらラフ画と図案を応酬したその一年がかりの制作のエピソードは、こちらからどうぞ☆
このお着物を完成させたとき、まだドラマが公開していなかった頃、こやまゆかり先生は仰いました。
「この着物を最終回あたりで、成長した佐都に着せたいな」と。
ただし、テレビと原作は別物。
実現するかは期待しないようにしていました。(だって、実現したら嬉しすぎるので。)
しかし、やはりすごいですね。
佐都が着て着物のことを語るシーンを創って下さいました!!
決まってから三日後には撮影。
僕も出張の合間という奇跡のタイミングで撮影も拝見しましたが、それはもう、感動ですよ。
そして、偶然にも拝見したシーンのセリフは、僕が監修しています。
奇しくもこのお着物の柄は「ツタと風」
どこまで繁栄をして、邪気を払う「風」が吹く。
そんな日本らしいテーマであり、成長した佐都にふさわしいお柄だったことは、たまたまの偶然。
そして、必然だったように感じます。
いつもの廊下で出逢った土屋太鳳さんは、イメージ通りの素敵な方。
「製作は大変だったですか?」と声をかけてくださいました。
緊張して、「風彩染」は僕らの一族しか染められないことすら伝え忘れました。この僕が。
人生で、初めて。よほど緊張していたんでしょうね(笑)
お時間のない中お写真も撮って下さり、二度目のお出逢いなので、太鳳さんを想って染めた扇子をプレゼント。
「この色大好きなんです!!」とお喜びくださいました。
小走りで「行ってきますね!」と振り向きながら駆けていく太鳳さんのお姿は、「この制作にもっと関わりたい」と思えるほど太鳳さんのお人柄を感じる、素敵で嬉しい瞬間でした。
思えば、今回のお三方のお衣装は、松本若菜さんは、「やんごとなき」世界の圧倒的な意思表示を。
木村多江さんは、心の変革を。
土屋太鳳さんは、その成長と、深山家の女主人としての役目を表すものとして、ドラマで最も大切なシーンでご採用頂きました。
一点一点総手描きで製作している一真工房でしか染められないお着物が表現する世界観がドラマの役に立ち、視聴者の皆様の心にも残っていれば、それが喜びの全てです。
『やんごとなき一族』に関わったすべてのキャスト・スタッフの皆様、フジテレビの皆様、プロデューサー宋様、松竹衣装の朝羽様はじめ方々、松本若菜さん、木村多江さん、土屋太鳳さん、そして、こやまゆかり先生。
本当に、ありがとうございました!!