着物に携わる若者たち

先日、京都の染色試験場で行われた、三ヶ月の講習が終了しました。

様々なコースがあるのですが、僕が受けたのは、着物に関する一通りの工程を、科学的な視点を含めて講義していくものでした。

受けている人は、浸染、直し、整理、刺繍、はたまた営業と多岐に渡っており、改めて、一反の着物に携わる人の数を感じました。

実はいま着物って、ちょっと大変なことになっています。

●かつての20分の1しか売れないため、染料屋さんが染料を作らない。

●これまであった、国からの着物という文化に対する補助金がなくなる。

●多くの腕の良い職人たちが、どんどん店を畳んでいる。

と、こういった感じです。こうなると、悪循環を起こします。

手の込んでないものが増えます。手の込んでいるものなのに、それに対抗するために大差ない値段で売られます。結果、職人がどんどん生活を追いやられます。

着物ってのは、普及するのに妨げな要素がいくつもあります。

●販売人に、少し特別な技術が必要なため、バイトなどではまかなえない。

●どうしても、良いものにはコストがかかる。

●着物を欲しいと思う若者が手に入れるには、呉服屋さんは入りにくいし、入ったらなんか買わないといけない気になる。第一高い。

他にも色々あるでしょうけども、なかなか難しい問題だらけです。

京都の職人さんにつてがある人なら、安く買うことも出来るでしょうけどね、やっぱり一枚買うのも大変なことですもんね。

あの場に集うみんなを見て、そんな着物業界で生きていくみんなを見て、

不安のような、応援のような、不思議な気持ちになりました。

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