こんにちは、四代目に当たります、加藤洋平です。
「スタイリスト募集!!!」
です。
と言っても、着物のスタイリストとは?
という話だと思います。
この記事では、今の実際の営業内容と、僕の想う広がりを書きたいと思います。
スタイリスト:業務内容
スタイリストは、お客様に最高のご提案をするのが仕事です。その結果としてお買い上げいただいて、着て頂いて、「良かったよ!!」と仰って頂いて、初めて着物創りは完了します。ですが、ノルマはありません。
スタイリスト業務の大きな柱は、「催事」です。
これは、全国の呉服屋さんに出張に参ります。だいたい初日が説明会と会場設営で、そののち4日か5日の催事期間があり、その間は一真工房展となり、優良な呉服屋さんでは顧客さんを100人以上お呼びくださり、展示即売会となります。人気が出た先では、毎年お呼びくださり、お客様や店員さん方との再会が楽しかったり、毎回新しい場所、人に会うので、刺激が尽きることはありません。
そこでする一番大切なことは、「着物の説明と、その方にお似合いになるものをご提案すること」です。
着物は、置いているだけでは、お客様も、ご自身に似合われるのか分かりません。センスが問われますが、だからこそ、やりがいがあります。そして、着物の説明は、その場の誰より一真工房の着物について詳しいわけですから、きちんと勉強すれば、頼られる存在になれることは間違いありません。
この業界には、呉服屋の方でも、たいして詳しくない方もいらっしゃいます。逆に、詳しいけど、コーディネートのセンスの無い方もいらっしゃいます。それでもお仕事として成り立つのは、それぞれの方が、自分にしか出来ない仕事をしているからです。個性的な方、温和な方、話し方、お客様への接し方も様々です。
私がこの業界に初めて入ったとき、父や母の手伝いで、催事に行きました。
何も知らないところから始め、周りの店員さんの方が知識がある中、私が大切にしたのは
「まずは、その場で自分しかできないことを見つけよう」ということでした。父になることも、母になることも、店員さん方と同じようになることも、一朝一夕では出来ません。
長所は短所を埋めます。短所も放っておいてはいけませんが、まずは、工房を代表して行くのですから、店員さん方と同じことしかできないならば、逆に言うと、意味が無いわけです。
ちなみに私は、着物と関係ない話もよく喋っていました。着物のことより、プライベートなことを。漫画も描いていて、様々な場所に取材も行って、人が好きだということから成り立っています。
お客様と仲良くなり、きものの話は知っていることを総動員、あとは、必死に動いていました。
大切なことは、「着物だからカッコつけること」では無いと思うのです。敷居が高いと思われる必要はありません。
勿論、最初は私たちと一緒に行きます。私が催事において一人立ちしたのは、20会場くらい父や母と回った後だったと思います。ただ、不思議なもので、一人で行きだすと決まった26歳初の催事で、その呉服屋さんで記録に残る大ヒットを飛ばしたので、人間、自立心が大切なのはもちろん、実際そういう状況になるのが大切なのだな、と思います。
着物は常に「人」がその真ん中にあります。
自分勝手ではいけませんが、自分の個性を最大限に活かせるのが着物スタイリストかと思います。
自分の努力次第で増やせるチャンス
たとえば私は、タカラヅカのトップスターさん、スターさんのお着物も創ります。服部真湖さんには徹子の部屋で着て頂いたり、東京国際映画祭の司会で着てくださったりもしましたし、LEXUSとのプロジェクトで様々な方にもお会いしています。
勿論、その他にも自主的に出かけた先で、様々な素敵な方々に出逢わせて頂いています。メディアにも出させて頂いたりと、催事以外の楽しみもとても大きいです。
ちなみに、父の代でも、紅白歌合戦やドラマの衣装、文化博物館に永久保存など、様々な活躍があります。
様々な縁が広がることをとても大切にしています。
着物というのは、どんな方にも会いに行けるツールなのです。
ただ、そのためには、求められることは、催事場で必要なこととは比較にならないほど大きいです。
たとえば催事場には、そのお店の方々がいらっしゃり、コミュニケのあるお客様がいらっしゃいます。我々は、その催事期間だけそこにおりますが、たとえばお着物のメンテナンスやご納品、着付けを教えてあげたり、日々のコミュニケーションなど、催事期間には見えないことが山ほどあるわけです。
それを自分たちでするだけでも大変なことですし、もちろんもっと、色々なことがあるわけです。
私も、日々勉強だと思っています。けれど、とても面白い。
一真工房のスタイリストはただのスタイリストではないのです。
世界を広げていけます。
私の場合は、自分で染めて、自分で説明できるので、それも、業界でも珍しい若手と仰って頂けております。
だから、拓く道もあるのだと思います。スタイリストの方も、希望があれば、染色もして頂けます。
京都でもなかなか誰も出来ないであろう工房体験を企画したり、お出かけ会を7年ほどしていたり、着付け教室をしたりと、工房としてなかなか出来なかったことを増やしてきました。
どちらも根強いファンの方々がついてくださり、他県からいらっしゃることもとても多いです。
メディアが入ったのも、お出かけ会の取材がきっかけでした。
自分が良いと思って始めたことが、次の道を創る。
これを読んで下さって、ご応募して下さる貴方が、一緒に力を貸してくれると、嬉しいです。
工房について・給与・連絡先などについて
給与:京都の最低時給からのスタートです。令和3年10月~は937円です。
ただし、催事の売り上げによって、賞与あります。年間100万円のボーナスも実現します。
勤務時間:基本的には9時~18時(1時間昼休憩)月曜日~金曜日・第1第3土曜日出勤日。出張のあった際は、それに合わせて休日設定します。
出張:有(4日間~6日間の催事が月に1度~多くて2度程度。月により無いときもあります。予定は1年前には分かります。)