
さて、久しぶりの、普通のブログを更新したく思います。
主にフェイスブックやインスタに日常を書くので、こちらに書くのは久しぶりです。
今回は、もう4回目かな、着物作家の催事として、長野県は飯田に来ております。

不思議なものですね。とっても、温かい。
僕ら着物作家がとても嬉しい言葉をたくさんもらいました。
お着物は、やはり高額品です。それも、僕がお会いするのは、たくさんお持ちの方が多いです。
先生のだから買う!!
悩んで悩んで、作品は好きだけど、悩んで。。。そして、やっとの想いで決断された時、仰った言葉が
「先生のだから買う!!」
これは、嬉しい。もちろん、お店の方がご縁繋ぎしてくださり、のこと。しかし、嬉しい。
そんなお言葉をたくさん頂きました。
作品は、変わらない
僕がなぜ、ものづくりも実際している中、催事場へ伺うのか。
それは、風彩染の魅力を倍増させるためにいます。
この生活を始めた15年ほど前。
僕の家族の創った作品を、スタイリングする自分が、価値を落とさないように、と考えていました。
でも今、自分が、自分だから、この作品をお誂えしてくださるお客様がいらっしゃるように、少しはなれたのかなと思っています。
いつもの常連様がたは、実は他の作家には厳しい

毎年何かお誂えくださる方々。僕も、皆様にお会いするのが本当に楽しみです。
ところが、店員さんにお聞きしたお話、実は、他の作家相手だと、
とっても厳しいご意見を仰るお客様方
なのだそうです。
「加藤先生の時だけですよ、あんなにお話聞いて、スムーズにお誂えしてくださるのは」
と店員さんが仰ってました。
そして、とっても嬉しいお言葉が。
次は、こういうのを作ってほしい

この言葉は、着物作家の誉です。
だって、大金のかかるものですよ。
15年ほど前、呉服屋さんのお客様の最初の印象は、「呉服屋に来る人は、なぜあんなに口数少ない人が多いんだろう」でした。
それは、「勧められたくない」、とか、「買っちゃったらどうしよう」、とかあることに、すぐ気づきました。もちろん、お店によって全然違うのですが、そんなお店もありました。
だから、その真逆のお言葉。これは信頼の証です。
本当にうれしい。
未来の約束

二枚ご覧になって、一枚お誂えしてくださったお客様。
「私、頑張って買います!!そして、今回諦めたコートは、5年後必ず買います!!」
そんな風に仰ってくださる20代の方もいらっしゃる。
たくさんの、
また会いたいね
に、囲まれています。

泣いてくださった方
スタイリングの中で、僕は、その方が一番お喜びくださる方法を探しています。
その結果、泣いてくださったお客様もいらっしゃいました。
僕と同じで、ミキハウスが好きで、二歳のお子様がいらっしゃるお客様。
その方は、お子さんだけでなく、旦那様のこともすごく愛しておられて、
お着物に、旦那様の誕生月の花が入っているのを、すごくお喜びで、僕の提案に、泣いてくださいました。
お嬢様と、お婿様へ

なにかをしてあげたい。今月ご入籍されたばかりのお二人へ、お着物をお誂えしてくださるお母さま。
お婿様にまでとは、本当にすごい。とてもとても、仲が良くて、とてもとても、想っていらっしゃる。
キラキラした目で、
「まさか先生みたいな人に会えると思ってなかったから、つくる(誂える)ことにしたよ」
そんな風に言われたら、嬉しすぎますよね。

風彩染を好きな方は、良い方が多い。
これは、おべんちゃらではなく、真実。
なんでもそうでしょう。
作品は、魂の塊だから。
